こんにちは。
女性の起業をサポートしている、Cheerful proの橋本かんなです。
「なぜ、あの人にはずっと仕事の依頼が来ているんだろう」
「技術がすごいのかな。それとも集客がうまいのかな」
そんなふうに思ったこと、ありませんか。
もちろん、スキルやテクニックも大事です。
でも実はそれ以上に、あるマインドセットが、集客やリピート、安定した依頼につながっていることが多いんですね。
今日は、依頼が途絶えない人に共通する考え方について、私の少し苦い昔話を交えながらお話しします。
10年前、セミナーの会場選びでの失敗
まだ私が駆け出しの頃のことです。
あるセミナーの段取りを、任されたことがありました。
講師の方も参加者の方も、みんな知り合い。
気軽な感じで引き受けつつ、それでも自分としては、しっかり準備したつもりだったんです。
ところが当日を前に、「予約された部屋が、雰囲気に合わない」という理由で、ある方からしっかり叱られてしまいました。
私が選んだのは、アクセスもよくて、人数も入って、安くて使いやすそうな場所。
「机と椅子さえあるから問題ない」と思って押さえたその会場は……実は「和室」でした。
「なんで和室を選んだの。空気感ってすごく大事なんだよ」
そうご指摘を受けて、はじめてハッとしたんですね。
講師の方の価値や、空間が人に与える印象。それらよりも金額を優先した自分。
当時の私には、それが全然ピンと来ていませんでした。金額は大事ですがバランスが大切です。
今なら「そりゃ怒られるわ…」と思いますが、あの頃の自分を振り返ると、あらゆる点が未熟でしたね(汗)。

大事なのはここからです。叱ってくれた方から、何年も依頼が続きました
この話には続きがあります。
その時叱ってくださった方から、その後ずっと、何年にもわたってお仕事をいただき続けたんです。
なぜだったのか。
それはきっと、ミスをした後に私が「とにかく、できることを全部やろう」と思ったからだと思います。
すぐに別の会場を何件も調べて、条件に合う場所を探し回って、ご提案して。
「なんとかベストな形で開催したい」と、必死でした。
当日は無事に開催することができて、その後、相手の方から言われたのがこの言葉です。
「かんなさん、失敗しても、一生懸命にフォローしてくれたよね」
選ばれるかどうかを決めていたのは、ミスをしたかどうかではありませんでした。
その後に、どう動いたか。
そこからの信頼関係が、何年も続いていったんですね。
仕事の依頼の7割以上は「人脈」から来ています
ここで少し、データも見てみますね。
フリーランス協会の「フリーランス白書2025」によると、仕事の獲得経路として最も多かったのは「人脈(知人の紹介含む)」で72.8%でした。
2位は「過去・現在の取引先」で61.0%。
一方で「自分自身の広告宣伝活動」は33.4%、「クラウドソーシング」は23.3%です。
しかも同じ調査では、収入につながりやすい経路としても「人脈」「過去・現在の取引先」が上位に挙がっています。
つまり、多くの方の仕事は、一度ご縁のあった方や、その方が紹介してくださる方から来ているということなんですね。
新しいお客様を探す努力ももちろん大切です。
でもそれと同じくらい、目の前のお一人にどう向き合ったかが、次の依頼をつくっているということでもあります。
集客が途絶えない人は、集客がうまいというより、一度出会った方との関係が切れていないのだと思います。

起業したての頃ほど、自分の価値に対する責任を手放しがちです
起業したばかりの頃って、こんなふうに考えがちではないでしょうか。
「迷惑かけたくないし、責任取れないから、これくらいのメッセージにしておこう」と発信を控えたり。
「ちょっと大変そうだから、ここまででやめておこう」と手前で止めたり。
「まだ実績がないから、価格は安くしておこう」と決めてしまったり。
気持ちはとてもよく分かります。
でもそれって実は、<自分の価値に対する責任>を手放してしまっている状態かもしれないんですね。
始めたばかりの頃は、実績で勝負しにくいぶん、姿勢そのものが大きな信頼につながります。
価格やサービス内容に自信を持って、「私はこれを提供すると決めたからには、ちゃんと責任を持ちます」という姿勢を見せること。
私はそれが、最初の一歩だったなと振り返っています。
依頼が途絶えない人は「自分との小さな約束」を守っています
つまり、依頼が途絶えない人は、
「迷惑をかけたくないから控えめにしよう」ではなくて、「私はこれだけの価値を提供するために、これだけの責任を負う」とコミットしている。
自分の価値に真剣に向き合って、「この価値を届け切る」という覚悟を持つ。
それが、依頼が途絶えない人に共通する、一番のマインドセットです。
そしてその覚悟は、大きな決意表明として表れるわけではありません。
例えば、返信を後回しにしない。
「やります」と言ったことを、その日のうちに着手する。
資料をもう一度だけ見直してから送る。
そういう「自分との小さな約束」の積み重ねが、そのまま表面に表れていきます。
どんなにスキルや集客が整っていても、最後に選ばれるのは、「この人なら任せて大丈夫」と感じてもらえるかどうか。安心感を与えているのです。
そしてその安心感は、完璧さからではなく、「最後まで責任を持つ姿勢」から生まれるのだと思います。
これは自分への戒めとして書いていますが、意外と見落としがちなところだなと感じています。
今日ひとつだけ、自分との約束をブラッシュアップしてみませんか

小さなことで構いません。
お客様や知人、市場に対しての自分との約束を、今日ひとつだけブラッシュアップしてみませんか。
もし今、こんな状態にいらっしゃるなら、それぞれこんな一歩をおすすめします。
発信を控えめにしてしまう方は、伝える内容を一段だけ具体的にしてみてください。
「お役に立てたら嬉しいです」から、「こういう方の、こういうお悩みを解決します」へ。
価格を安くしておこうと迷っている方は、値段ではなく、提供する内容を紙に書き出してみてください。
自分が何に責任を持つのかがはっきりすると、価格の根拠も見えてきます。
一度ミスをして落ち込んでいる方は、謝ることよりも、今できるフォローを1つ決めて動いてみてください。
信頼は、失敗しなかった人ではなく、最後まで付き合ってくれた人に生まれます。
半年後、あなたのもとに「またお願いしたいです」という言葉が届くとしたら。
それはきっと、今日のその小さな一歩から始まっているはずです。
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ひとりで線引きを決めなくても大丈夫です
とはいえ、自分ひとりだと「どこまで責任を持てばいいのか」の線引きは、なかなか見えにくいものですよね。
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